新宿の隠れ家的な高級ホテル

新宿駅からは少し距離のある場所に位置するパークハイアット東京は、独特の雰囲気をもつ超高級ホテルです。
1994年の創業当時、長い回廊を通り抜けた奥にあるチェックインスペースで顧客がゆったりとチェックイン手続きをする風景が驚きで伝えられました。
また、日本に居ながら本場アメリカの雰囲気そのままの、レストラン「ニューヨークグリル・ジランドール」は、現在に至るまでセレブやトップエリート達に愛され続けています。

パークハイアット東京は、創業以来20年余り施設や部屋などスタイルを大きく変えていません。
「革新」を目指す同系列のグランドハイアット東京とは違うコンセプトです。
外資系の超高級ホテルとしては既に老舗ともいえるパークハイアット東京の変わらぬ魅力についてご紹介します。

創業時より考え抜かれたデザインの一貫性を守る

建物自体は丹下健三氏の手によるデザインです。
ホテル内のインテリアや照明などは、創業以来一貫してモーフォード氏が全てをデザインしています。
モーフォード氏のデザインは時代を超越しており、考え抜かれて作り込まれているので、時間がたっても、古さを感じさせません。

考え抜かれて作られた当初のデザインには大きな変更を加える必要がないそうで、テレビがブラウン管から薄型テレビに移行した際のボードの作り替えや、インターネットの普及に応じたLAN関連工事など、細かな修正のみだそうです。

グリーンを基調とするパークハイアット東京

パークハイアットは各国にホテルを持ちますが、基調とする色はそれぞれ違うのだそうです。
ホテルがある場所により、最適な別々のデザイナーが選ばれ、その文化や風土に合うデザインでホテルが作られます。

パークハイアットはどこで泊っても「この雰囲気が基調です」、と言う訳ではなく、このパークハイアットはこんな雰囲気という個性を出しているのですね。
ちなみにパリのパークハイアットのロビーは鮮やかなピンクのカーペットだそうですが、花の都パリにふさわしいカラーであるという判断なのでしょう。

コンセプトの違い

「日々革新」を目指す同系列の六本木のグランドハイアット東京が、ディスコイベントのような新しいサービスを開始するのとは対照的ですが、パークハイアットが新しいものを目指さないという訳ではありません。

そこが、立地する地域によって特色を出すということなのかもしれません。
六本木は躍動感のある若い街で、顧客は、「毎日の驚き」を求める方が多いのでしょう。
一方、パークハイアット東京のある新宿の方は「心地よさ」を求めて利用されるのです。
どちらがいいとか悪いという優劣の問題ではなく、顧客がどういう雰囲気求めているかでコンセプトを作っているのです。
さすがは顧客目線のホスピタリティを重視する高級ホテルですね。