施設管理
ホテルは、お客様にいかに充実した時間を過ごしていただけるかによって評価が変わってきます。
日常を忘れ、体を癒してもらうためにはスタッフ一人一人がホスピタリティ性の高い仕事をしてもらうことも必要となりますが、それ以前にまずは建物自体の質の高さも必要となってきます。
まずは見た目がよろしくないと、それだけでこのホテルに宿泊しようという気が薄れてしまうものですし、館内の壁にヒビが入っていたり、埃がかぶって汚かったりするだけでも非日常の世界を演出することは不可能となります。
施設管理の仕事の概要
ホテルの施設管理という部署は、建物自体のメンテナンスを仕事としております。
施設管理の仕事は建物の保守管理をしており、電気や空調、水道、電気、エレベーターなどを点検することが業務になります。
また、衛生管理についても施設管理をしている部署が一緒にその役割を担うケースもあります。
ホテルという建物を安全に、そして快適に利用してもらうために、それぞれの部門について不備はないかどうかを日々チェックしているのです。
建物はそう簡単に建て替えることができませんので、老舗になればなるほど、施設管理が大切となってきます。
使用していると、どうしても汚れなどは溜まってしまうものですし、メンテナンスを定期的に行わなければ、いきなり電気が使えなくなってしまう、ということも考えられます。
例えば電気が使えなくなるだけでも、お客様には相当な不便を強いることになってしまいますし、ホテルは昼夜を問わずに運営されなければならないにも関わらず夜間は営業できないという事態にも陥ってしまうことになります。
そのため常時メンテナンスをする必要があり、また少しでも不備の疑いがあるようであれば、すぐに補修をすることになります。
実際の業務は?
施設管理の具体的な業務としては、日頃から行う施設の点検や、補修をする場合にはその手配が挙げられます。
修理に専門業者の力が必要となることも多いですので、外部の業者さんに補修の依頼をすることも施設管理の仕事に含まれることになります。
電気やガス、水道に空調だけでなく、防災や時には廃棄物処理に関する仕事も施設管理に委ねられることもありますので、幅広い知識が必要となります。
また、ホテルのように大きな建物の場合には、法律によって防災設備を整えるように指示されている場合があります。
そのような法律の知識が必要になることもあったり、電気についても資格を持っている人以外は設備に触ってはならなかったりしますので、広く浅い知識ではなく、広く深い知識がなければこの仕事は務まりません。
施設管理という仕事は、ホテルを安全で快適に利用していただくために、無くてはならない仕事なのです。