コンシェルジュ

ホテルのコンシェルジュと聞いてすぐに何を行っている仕事かわかる人は予想以上に少ないのではないでしょうか。

柔軟性と応用力が必要

コンシェルジュとは、ホテルに宿泊しているお客さんの要望に応えることが仕事になっています。
要望に応えることが仕事なのですから、基本的に多少わがままな程度の要望であればYESと答えなければなりません。
フロントやベルパーソンと違って、特定の仕事をこなせば良いというものがなく、
その範囲も曖昧なので、柔軟性や応用力が求められる仕事だといえるでしょう。

ホテルのコンシェルジュになるためには専門学校や大学・短大へ通うことになるのですが、
どういった学校に行くのが良いのかについては下記のサイトより見ることができます。
参考:コンシェルジュになるには?

幅広い知識が必要

ホテルに泊まっているお客さんはそれぞれの個性を持っているので、そんな個性豊かなお客さんからされる要望は色々なものがあります。その対応はホテル内でのサービスに留まることを知らず、美味しいレストランの場所を聞かれたり、お勧めの観光スポットの案内をしたりと非常に幅広くなっています。
さらに、コンシェルジュの存在が一際輝く場面があって、それがVIPへの対応です。ホテルによってはVIPに非常にキメの細かい対応をするようなところもあるので、その際にはコンシェルジュが先頭に立って様々な特別待遇をすることになるでしょう。

ホテルのコンシェルジュに求められるスキルは、幅広い知識、そしてその知識を応用できる思考力、さらに時にはあっと驚くような機転の利いた対応をする柔軟性などが重要になってくるでしょう。また、ホテルのコンシェルジュをすることによって、これらのスキルを磨くことも可能です。この仕事のやりがいは、お客さんの要望を叶えた時のお客さんからの笑顔だったり、感謝の言葉だったりするのではないでしょうか。また、機転を利かせた発想によって場を乗り切った自分自身の発想の柔軟性に優越感を覚えられるというのもやりがいのひとつです。

場合によってはホテルの顔である花型のフロントを凌ぐようなホテルの顔になる場面もありえます。コンシェルジュの仕事は接客の最終形態といってもよいほど、お客さんの多種多様な要望に応えることが求められるので、コンシェルジュとして一人前になった場合には将来的にどの接客業でも問題なくこなせるスキルが身につくのではないでしょうか。

ホテルに来る人達の心を知り尽くす必要があるコンシェルジュはまさにおもてなしの職人ということができます。もしコンシェルジュとしての仕事をする機会があれば、その際には貪欲にお客さんの心を知る努力をしましょう。お客さんのことを考え抜き、考え尽くすことこそが一流のコンシェルジュの近道です。