広報

名前の力

商品の価値はブランド力で決まってくるものです。
例えばルイヴィトンという名前を聞けば、値段が高いバッグや財布などが想像できるように、名前の力と商品の価格は密接な関係を持っています。

商品のブランド力は、大きく分けて2つの要素によって決まってきます。
1つは商品自体の質の高さで、2つ目が商品の認知度です。
ブランド力はこれらのどちらの要素も欠かすことができません。

いくら大々的に広告を打ち出して認知度が高くなったとしても、商品自体の質が高くなければ、お客様に1度利用してもらうだけで飽きられてしまいますし、また低品質の噂が口コミによって世間に出回ることになれば、今後その商品やサービスは二度と利用されなくなってしまうのです。
そうとは言え、広告を出して商品やサービスの宣伝をしないと、いくら質が高い商品やサービスを持っていたとしても、認知度自体が低いため売上は上がることはありません。

某企業はペットボトル入りのお茶を販売していましたが、売上がなかなか伸び悩んでいました。
そこでその商品の名前を変更することにして、マスメディアを使って大々的に宣伝をするようにしました。
するとそれだけでその商品は爆発的に売れるようになりました。
このお茶はもともと持っている品質は高かったにも関わらず、販売戦略が悪かったからこそ売れなかったのです。

ホテルの名前を売る仕事

ホテルの仕事をこれに当てはめるのならば、サービスの質を左右するのがお客様と直接関係があるフロントスタッフや料理スタッフなどの働きになります。
そして認知度に関係してくるのが広報部の働きということになります。
そのため、どちらもホテルのブランディングには欠かせない存在なのです。

どの仕事もホテル業を成功させるためには必要ではありますが、どちらかと言うとウェイトが大きいのは広報部です。
世間の方々への認知度を高めるためには、口コミという手段もありますが、それよりもやはりテレビやラジオ、新聞やネットなどを活用した広告を出すという方法が手っ取り早いです。
そして、広告を打ちだすために必要となる全ての業務を行うのが広報部ですので、重要度は非常に高い仕事であると言えるでしょう。

具体的な業務としては、まずどのような広告を出すかについて企画、立案することから始まります。
また、広告を作るだけでなく、イベントを開催することも広報部の仕事となります。

広報という仕事の最終目標は、ただ広告を打ちだすことではありません。
まだ当ホテルを利用したことが無い人にも、分かりやすくその魅力を伝えることで、集客力を向上させ、売上に貢献することこそが目標となります。
そのためには、そのホテルの魅力を細部に至るまで知りつくしていなければなりません。