英語力が必要なホテル業界内の仕事

ホテル業界で働きたいのであれば、英語力はあったほうが良いでしょう。
英語力があると活躍できる職種の幅が広がり、仕事の幅も広がりますし、英語力はホテル業界でのキャリアアップにも役立ちます。

ただし、英語の必要性は職種によって大きく異なります。
ぜひとも必要なのは、外資系のホテルで働く場合です。
しかもフロントやコンシェルジュ、ゲストリレーションズなどの職種では、外国人顧客と接する機会が非常に多いため英語力は必須と言えます。

特にフロントでは、チェックイン・チェックアウトの案内や、ホテルの施設やサービスの説明など、英語でのコミュニケーションが欠かせません。
コンシェルジュやゲストリレーションズは、顧客の要望を聞き、それに応える仕事です。
外国人顧客の要望を理解し、適切な対応を行うためには高い英語力が必要となります。
また、レストランや宴会などで顧客と直接接する仕事では、メニューの説明やイベントの手配などで英語での対応が求められるでしょう。

ホテル業界で働くといっても、ホテル内部で顧客相手に働くだけとは限りません。
とはいえ、営業、マーケティング、人事や企画、また広報等の職種では、必須とまでは言えないまでも英語力がある方が有利です。
営業やマーケティングでは、英語で海外の顧客や取引先とやり取りする機会があります。
人事や企画では海外からの採用や海外でのビジネス展開を検討することがありますし、広報を担当するなら英語でプレスリリースやメディア対応の機会も多いと予想されるでしょう。

英語力を必ずしも必要としない仕事

ホテル業界においても、英語力が必須でない仕事はいくつか存在します。
ホテル自体が地域に密着した小規模なホテルや、ほとんど国内客のみに対応する施設の場合、英語力が不可欠とは言えません。
たとえば施設のメンテナンスや清掃スタッフは、おもにホテル内の環境を整える役割を担うため、たとえ外国人客が利用するホテルだとしても直接英語を使って会話する機会は少ないでしょう。
同様に客室清掃係、洗濯係、警備などの仕事も、直接外国人客と対話する機会は少ないことが多いです。

加えて、会計や総務などのバックオフィス業務もおもに国内の法規制や手続きに従事するため、英語力は必ずしも求められません。
そのほか、料理長や厨房スタッフ、特に地元の食材を使った料理を提供するようなホテルでは、英語力よりも料理のスキルや地元の食文化に対する理解の方が重視されます。
ただし、ホテルの規模や客層、サービス内容によっては、少なくとも基本的な英語コミュニケーション能力が求められる場合もあります。
英語力に自信がない場合は、事前に具体的な職種や募集要項を確認しておくことが大切です。